秋田県鹿角市の現場レポート
2019年06月27日
工事7〜8日目 − 着色 −
工事7日目は、木部の着色とレンガ部の一部着色、
工事8日目は、残りのレンガ部の着色を行いました。
着色作業を始める前に、まずはブロワで削りカスなどのゴミを除去します。
バリなどの残りがあれば、ブラシ・コテでそれらも除去します。
ゴミなどを除去し終えたら、発色性を高め、イメージ通りの色が付くように
専用のシーラーを塗っていきます。
シーラーが乾いたら着色作業を開始します。
まずは木部に塗りつける塗料の調合です。
複数の色の塗料を調整しながら混ぜて色づくりをします。
モルターカービング工業会の会員様は現場での調合ではなく、
調合済みの塗料を本部から発送することが出来るので、
仕上がりに影響する工程を一つ省略することが出来ます。
塗料の調合が終わったら、木部に着色をしていきます。
刷毛を使って木目に沿ってどんどん塗っていきます。
木部の着色が終わったら、続いてレンガ部の着色です。
今回の現場では、レンガ部は4色準備しました。(既調合の物を持参)
ランダムに、時に塗り重ねながらレンガ部に色を付けていきます。
今回の木部着色のポイントは、
・木目に沿って塗っていくこと。
・刷毛目を消したり、濃淡を出したりするために余分な塗料はしっかり拭き取ること。
・ゆっくり描こうとせず、どんどん塗る感覚で。
レンガ部着色のポイントは、
・特定の1色が多くならないように概ね4色が均等になるように塗る。
・1箇所に留まらず上下左右に動きながら法則性が出ないように塗る。
・塗った箇所を布で叩くように押さえて自然な風合いに仕上げる。
「着色は絵心が無いと難しいのでは?」とよく言われますが、
決してそんなことはありません。
カービングで削った溝や穴の低い部分には自然と濃い色が入り、
拭くと溝の高い部分が明るい色になるので、
簡単に奥行きがある表情になる着色が出来ます。
工業会本部で調合された塗料を使って、教わった通りに実践すれば
誰でも十分なクオリティで仕上げることが出来ます。